GenUカスタマイズ-Bedrockを用いた
生成AIアプリケーション入門
生成AIアプリケーション入門
はじめまして!クラウド活用推進担当の新倉です。 今回が初のBlog投稿となりますが、今後ともよろしくお願いいたします。
さて、今回は2024年10月10日~11日に行われた日経クロステック(DXにフォーカスを当てた展示会)のAWSパビリオンブースにDTSが出展した際、生成AIアプリケーションのデモとして用意したGenUについて、紹介していきたいと思います。
GenU(generative ai use cases jp)とはAmazonが公開しているAmazon Bedrockを用いたオープンソースの 生成AIアプリケーションです。GenUにはすでに以下の機能が実装されているため、構築するだけで生成AIを体験することができます。
GenUの構築方法は公式からワークショップが公開されています。基本的な構築方法から各種オプションや追加機能についても非常に詳しく記載されているため、もし自身でも試してみたい!という方はこの記事の参考資料にある「GenU構築ワークショップ」を参考に構築を進めてみてください。
今回のデモでは「営業メールの自動生成」と「複数言語生成モデルでの同時生成」という二つのユースケースを追加しました。この記事ではこれらのユースケースによって追加された機能について紹介していきます。
プロンプトとは:生成AIが文章や画像などを生成する際に参考にする文章。生成AIへの指示文。
例:「AAAというサービスのBBBメールを送りたいです。CCCについて詳しく説明したメールの本文を生成してください。言語はDDDです。全体の文体はEEEなものにしてください。」
このようなプロンプトを事前にアプリケーションに仕込みます。ユーザーにはAAA~EEEまでの情報を埋めてもらうことで、適切な文章が生成されるようになります。
上記例の様なユースケースの場合、ユーザーにはこのような画面が表示されます。
ここでユーザーが指定した選択肢や入力した文字がプロンプトの変数部分に格納され、一つのプロンプトになります。生成AIはそのプロンプトを元に文章を生成します。今回のデモではDTSの営業担当が送る自社サービスの紹介orセミナー案内メールを生成できるようにしました。
以下はこのユースケースで生成した営業メールです。
現在GenUでは下記の生成AIモデルが利用可能です。2024/10/21時点
各モデルには得意な分野が存在し、たとえ全く同じプロンプトを使用していても生成される文章の精度は異なります。
このユースケースでは複数の言語モデルに同一のプロンプトを与え、同時に文章を生成することで各モデルの回答を比較し、より最適なものを選択することを可能にしています。
以下は「動物園の魅力と社会的価値について説明して」という質問を3つの異なるモデルに問いかけている際の画面です。
生成AIは日々進化を遂げており、その活用範囲は広がり続けています。GenUのようなオープンソースのアプリケーションを活用することで、生成AIの可能性を手軽に体験でき、新しいユースケースを見つけるきっかけになると考えます。我々は今後も生成AIの力を最大限に活用し、ビジネスの効率化や新しい価値創出に役立てていきます。
ここまで読んでくださりありがとうございました!まだまだ試行錯誤している部分も多い生成AIという分野ですが、これからも精進してまいります!よい生成AI ライフを!