導入事例

エー・シー・エス債権管理回収株式会社 様 AI分析ツールの運用基盤をAWSで構築
信頼性の高いインフラ基盤で、安心・安定の業務遂行を実現

進化するTECH SERVICER

イオングループの企業として、法務大臣から「債権管理回収業に関する特別措置法」(サービサー法)に基づく債権回収業の許可を受け、サービサー業を行うエー・シー・エス債権管理回収株式会社。
「お客さま第一」主義のもと、債権回収業をはじめとする総合サービサー事業を通じて、
ITを活用した価値あるソリューションサービスを提供し、末永く社会に貢献します。

導入(検討)の背景

エー・シー・エス債権管理回収株式会社様(以下、ACMC様)は、債権回収業務の高度化に向け取り組んでいたモデリング等のデータ分析業務の更なる改善のため、AI分析ツールの導入を検討されていました。ツールの検討と共に、アプリケーションが安定稼働するインフラ基盤を構築してくれる開発企業が必要となり、DTSが運用基盤の構築を支援させて頂きました。

導入実績が多く、市場評価の高いAWSで運用基盤を構築することで、
安心・安定の業務遂行を実現


会社設立当初より、サービサー業界のパイオニアとして独自のノウハウを積み重ねてこられたACMC様は、金融機関をはじめとした多くのお客様への要望にお応えするため、業界初となる大規模な先進的データ分析技術への投資を行うなど、AIなどの最新テクノロジーの活用にも積極的にチャレンジされています。

DTSとしても、そういった同社の強みを最大限に活かす仕組みとしてAI分析ツールのインフラ基盤としてはAWS環境が最適と考え、同システムの構築・運用を支援させて頂きました。

常時50万件超の債権を取扱っている同社では、効率的に債権回収を行うためスコアリングモデル構築などの分析業務が不可欠となります。安定稼働として定評のあるAWSを利用することで、安心・安定の業務遂行を実現することができました。

また、債権回収業務に関連したデータ分析業務では、内部・外部の重要情報を取り扱う場合もあり、セキュリティ対策に優れた運用基盤である必要があったことも、AWSを採用した理由の一つです。

導入システムの概要

AWS有識者による構築で短納期・低コストでの構築を実現

AI分析ツールの稼働サーバとして、Amazon VPC上にAmazon EC2を構築。接続経路としては、AWS Direct Connectを使用しています。その他、Amazon EC2のストレージとして、Amazon EBS、バックアップアップファイルなどを格納するAmazon S3を構成致しました。
また、セキュリティ要件や安定稼働監視のため、Amazon CloudWatch、AWS CloudTrail、AWS Identity and Access Management (IAM)、AWS LambdaなどのAWSサービスを構成し、運用開始後はDTSにて、監視・運用保守サービスを提供しています。

運用保守フェーズではAWS Systems Managerを利用することで、アプリケーションとリソースに関する運用上のインサイトや、問題のトラブルシューティングを自動修復し、運用保守作業の効率化を図っています。
インフラの構築作業は人の手で行う作業も多く、作業の安全性を考慮する必要があります。
また、設定対象が多いPJの場合には安全性だけでなく、工数管理の観点からも、作業の再現性なども考慮しなければなりません。DTSでは、AWS CloudFormation等を利用して、AWS環境の運用保守作業におけるインフラのコード化(IaC:Infrastructure as Code)も積極的に推進しており、作業高速化と安全性の向上を実現しています。

構成イメージ

●AWS利用サービス
・Amazon VPC
・Amazon EC2
・AWS Direct Connect
・Amazon Elastic Block Store (EBS)
・Amazon S3
・Amazon CloudWatch
・AWS CloudTrail
・AWS Identity and Access Management (IAM)
・AWS Lambda
・AWS Systems Manager
・AWS CloudFormation 他

導入効果・今後期待すること(お客様の声)

時代や環境、お客様の嗜好の変化に迅速に対応できることが
クラウドサービスの最大の利点

AWS(クラウドサービス)の最大の利点は、時代や環境、お客様の嗜好の変化に迅速に対応できる点だと考えています。「スケールアップ・スケールダウンがしやすい」など、可用性の面でも一定の効果を感じていますが、今後、新規サービスや事業化を検討する際、短期間でサービスインできる環境を作れたことは、今後の様々なビジネス展開において一つの強みにできると感じています。

ただ、業務効率化を目的とした、クラウドファーストの考え方や、デジタル化(DX)が今後も進んでいく一方、「多種のクラウドサービスの利用により、認証やログイン情報の管理が複雑化する」、「クラウドの設定不備による情報漏洩リスクが増大する」、「慢性的なIT支出(管理コスト)が増加する」など新たな課題も見え始めています。

本システムでご協力いただいているDTS様を始め、今後ご提案・ご支援頂く会社様にはシステムの個別最適はもちろん、全体(全社)最適を考慮した提案・支援を期待します。

DTSは今後も、お客様の課題解決に向けたベストプラクティスをご提案してまいります。

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