AWS Summit Japan 2025参加レポート

はじめに

こんにちは。クラウド活用推進担当の西山です。


2025年6月25日(水)、26日(木)に幕張メッセで開催された、AWS Summit Japan 2025に参加してきました。


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AWS Summitは日本最大の"AWSを学ぶイベント"です。

AWS未経験者から上級者まで、クラウド技術に興味がある人たちが集まり、各種展示ブース、セッションといった多くの学びが得られる場でもあります。

今回は参加したセッションの中から、いくつかピックアップしてレポートを書きたいと思います。

目次

1. 私が参加したセッション

今回私が参加したセッションは以下の通りです。

1日目

・[KEY-01] 基調講演 ビルダーと描く新たな価値創造
・[AWS-27] デモで学ぶ!Amazon Q Developer エージェントで実現する開発効率化
・[AWS-22] Amazon の事例から学ぶ生成 AI の実践的な活用と実装アプローチ
・[AWS-06] 組織全体で AWS コスト最適化を加速する

2日目

・[AA-05] AWS への移行とモダナイゼーションで加速するビジネス変革
・[AWS-65] ガバメントクラウド移行からはじめる行政 DX ~実践的なモダナイゼーションを考える~
・[AWS-50] AWS におけるグレー障害の検出と対策

2. セッションレポート

参加したセッションの中から2つピックアップします。


AWS-27 デモで学ぶ!Amazon Q Developer エージェントで実現する開発効率化


<スピーカー>
松本雅博 氏
アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 カスタマーソリューションマネージメント統括本部 カスタマーソリューションマネージャー

<概要(公式)>
AI エージェントを活用してソフトウェア開発を効率化しませんか?本セッションでは、デモを通じて Amazon Q Developer エージェントの 4 つの機能 (/dev、/test、/doc、/review) を学びます。これらのエージェントは、開発者の作業を支援し、開発サイクルを大幅に効率化します。機能実装のサポート、ユニットテストの自動生成、ソースコードからのドキュメント作成、そしてコードレビューまで、各エージェントの活用方法をデモを交えて解説します。

<所感>

Amazon Q Developerは、最近所属部署で"便利だね~"と話しに上がっていたので興味がありました。

このセッションは、Amazon Q Developerエージェントの4つの主要機能(/dev、/test、/doc、/review)をデモを通じて紹介するもので、非常に実践的で将来の向けても楽しみだなと思える内容でした。

AIエージェントの活用は、今後のソフトウェア開発のスタンダードになる可能性があり、特に開発者の役割が「コードを書く人」から「問題解決を設計する人」へと進化する流れの中で、こうしたツールは不可欠な存在になると思いました。


特に印象的だったポイント:

<<開発サイクル全体をカバーする支援機能>>

・/dev 機能実装の支援。自然言語からコード生成までをサポート。

・/test ユニットテストの自動生成。テストの網羅性と品質向上に貢献。

・/doc コードからドキュメントを生成。保守性とチーム間の理解を促進。

・/review コードレビューの自動化。品質チェックの効率化と標準化。


<<デモ中心の構成>>

単なる機能紹介ではなく、「どう使えるか」に焦点が当てられていた点が好印象でした。


<<開発者の負担軽減と生産性向上>>

ソフトウェア開発やレビューの自動化により、創造的な作業に集中できる環境を提供でき、特に生産性向上の点においては非常に価値のあるツールであると感じました。



AWS-50 AWS におけるグレー障害の検出と対策


<スピーカー>
石王愛 氏
アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社技術支援本部 エンタープライズサポート シニアテクニカルアカウントマネージャー

<概要(公式)>
組織における AWS コスト最適化には「リーダー」が必要です。リーダーはコスト最適化活動の推進役であり、活動のためには、コストや最適化余地の可視化と、具体的な実行手段、そして継続的に活動を維持するための KPI 設定と効果測定が不可欠です。本セッションでは、Cloud Intelligence Dashboards によって状況を可視化し、Cost Optimization Hub で最適化余地・実行方法を特定する方法を解説します。さらに、コスト最適化活動を継続するアイディアとして、KPI の設定とダッシュボードを使う方法をご紹介します。

<所感>

AWSのコスト最適化を組織的に推進するためには「リーダー」の存在が不可欠であることが強調されました。

また、Cloud Intelligence Dashboardsを用いた状況の可視化と、Cost Optimization Hubによる最適化の実行方法が紹介され、活動を継続するための工夫として、KPIの設定とダッシュボード活用についても紹介され、使いこなせれば大変便利なサービスであると思いました。


特に印象的だったポイント:

<<「リーダー」の役割の明確化>>

コスト最適化は単なる技術的な取り組みではなく、組織的な活動であり、推進役となるリーダーの存在が成功の鍵であるという視点が印象的でした。


<<Cloud Intelligence Dashboards の活用>>

AWSの使用状況やコストを視覚的に把握できるツールとして、ダッシュボードの活用が非常に有効であることが具体的に示されており、実践的なヒントが得られました。


<<KPI設定による継続性の担保>>

一度の最適化で終わらせず、継続的な改善活動として定着させるために、KPIを設定し、効果測定を行うというアプローチは、他の業務改善にも応用可能な考え方だと感じました。

3. 全体の感想

今回はAWS Summit Japan 2025についての記事でした。


年々参加人数が拡大しているなぁと肌で感じました。(来年は会場拡張するのかなと思ったり。。)

会場全体で活気があり、過疎ってる場所はない印象を受けました。

今回聴講できなかったセッションについては、「オンデマンド配信」中(オンデマンド期間:6月26日17時 - 7月11日19時)ですので、気になるセッションはチェックしようかと思います。


最後に"なんかかっこいいな"と思ったロゴを添えて終わりにします。

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4. 参考リンク

【公式】AWS Summit Japan 2025
オンデマンド配信

クラウド基盤ソリューション