AWSって何?どんなサービス?
初心者向けAWS入門ガイド

世界的に企業内サービスのオンプレミスからクラウドへの移行が加速していますが、なかでも企業向けクラウドサービスの中で3割と大きなシェアを占めているのが「Amazon Web Services(AWS)」です。
世界中から支持されているAWSとは具体的にどんなサービスで、導入に際してどんなメリットがあるのか解説します。

AWSとは

AWSとはAWSとは、Amazonが提供しているクラウドコンピューティングサービスで、インターネット経由でサーバーやデータベース、ソフトウェアなどのサービスを利用できます。本章ではAWSと、競合のクラウドコンピューティングサービスについて解説します。

●AWSとはAmazonが提供するクラウドサービスのこと

AWSには一例として下記のようなサービスがあります。
  • ・仮想サーバーの構築
  • ・システム開発環境の構築
  • ・Webサイトの運用
  • ・データ分析/運用
  • ・AI(機械学習)機能の利用
  • ・AI(機械学習)機能の利用
  • ・動画や画像などのコンテンツ配信

これらを含め、大小100以上のサービスがあり、その中から、自社にとって必要なサービスのみを選べます。

●AWS以外のクラウドサービス

AWSのように、インターネットを経由してさまざまなサービスを提供するクラウドコンピューティングはほかにもあります。代表的なものとしてMicrosoftの「Azure」、Googleの「Google Cloud」が挙げられます。

Microsoft Azureとは

Microsoft製品との相性が良いのはもちろん、クラウド環境だけでなく、サーバやソフトウェアを管理する機器を施設内に設置して運用するオンプレミス環境にも対応しております。

Google Cloud Platformとは

Google WorkspaceなどGoogleが提供するサービス、インフラ環境などを利用できる点が大きな特徴です。またビッグデータ解析ツールのBigQueryや機械学習のTensorFlowなどが有名です。
ただし、Google Cloud Platformのサービスや関連情報は、基本的に英語で提供されており、英語が不慣れな方はその点を不便に感じる場面もあるかもしれません。

AWSでできること。代表的なサービス

AWSでできること。代表的なサービス先にAWSで利用できるサービスは100以上と説明しましたが、その中でも人気があり、ユーザーの導入頻度の高い7つのサービスについてご紹介します。

●サーバー環境構築「Amazon EC2」

導入後、数秒から数分で運用できる仮想サーバーです。また、万が一の障害時などに備えた冗長化に必要なネットワークも短時間かつ容易に構築できます。
特徴のひとつとして、サーバーを即時コピーできるほか、サーバースペックやサーバー台数の変更が簡単にできる点が挙げられます。この特徴を活かし、最初はスモールスタートで、必要に応じてスケールするなど、適切なコスト、規模でサーバーを運用できます。

●データ保存/コンテンツ配信「Amazon S3」

Webサイトなどのデータバックアップ先、動画や画像などの格納先として利用できるストレージサービスです。
S3の特徴として、容量制限がなく、1ファイルあたり5TBまでであれば自由にデータをアップロードできます。また、ライフサイクルという機能を利用すれば、S3内の利用状況に応じてデータを自動で削除したり、安価なプランのストレージへ変更すれば、コストの抑制に繋がります。

●データベース利用「Amazon RDS」

テーブル(表)形式の複数データを関連づけて使えるようにしたリレーショナルデータベースです。RDSでは、一般的に利用頻度の高い下記の6種類のリレーショナルデータベース管理システムを選択できます。
  • ・Amazon Aurora
  • ・MySQL
  • ・MariaDB
  • ・Oracle Database
  • ・SQL Server
  • ・PostgreSQL

そのほか、RDSの主な特徴として、最大35日までの自動バックアップ機能、マスターデータベースへの負荷分散を目的とした読み出し専用のデータベース「リードレプリカ」の作成などが挙げられます。

●DNS機能「Amazon Route53」

「Amazon Route53」は、WebベースのDNS(Domain Name System)サービスで、主に以下の機能が利用できます。
  • ・ネームサーバー
  • ・トラフィックのルーティング
  • ・リソースの正常性チェック

ドメインに指定するDNSの参照先NS(Name Server)が4つ付与されますが、4種はデータセンターのエリア(リージョン)が異なるため、安全性の高い冗長構成がとれます。

●負荷分散機能「Elastic Load Balancing」

AWSが提供するサーバーに集中するトラフィックを、複数のサーバーやネットワークに振り分けて、負荷を分散するロードバランサーです。
ヘルスチェック機能も備え、リアルタイムでサーバーのパフォーマンスをモニタリングでき、例えば、異常のあるサーバーへのトラフィック送信を中止し、ほかの正常な状態のサーバーにトラフィックを送信できます。

●仮想デスクトップ「Amazon WorkSpaces」

社外などからAmazon WorkSpacesの仮想デスクトップにアクセスすれば、場所を問わず、利用する端末のスペックを問わず、サーバ-側の作業環境で業務を行えます。
特徴として「Amazon CloudWatch」と連携することでユーザーのログイン状況やAWSのサービスによって実行されたアクションのログを確認できます。

●閉域網接続「AWS Direct Connect」

ユーザーのネットワーク環境からAWSまでをプライベートな専用回線で接続できます。インターネットを経由しないため、回線状況の影響を受けず、安定したトラフィックのなかでデータのやり取りができるほか、高いセキュリティレベルを保持したままデータの送受信が行えます。

AWSの特徴

AWSの特徴

●リーズナブルな価格設定

導入時、機器の購入が不要であるため、初期費用を無料で抑えられること。また、利用した分だけ費用が発生する従量課金制であるため、うまく利用すれば定額制よりも無駄なコストが発生しにくい場合があります。
また、サービスがリリースされた2006年以降、100回近くの値下げが実施されるなど、継続的な値下げが実施されている点はユーザーにとって嬉しい点と言えます。

●俊敏性、拡張性を兼ね備えた利便性の高さ

CPUやメモリの増設、ストレージ容量の増量などスペック変更が容易です。サイト上で、簡単な設定変更をするだけですぐに反映されるため、俊敏性に優れています。
変更がすぐに反映されるため、繁盛期にシステム稼働が増えることを予想し、リソースに余裕を持たせることなく、必要に応じてリアルタイムでリソースの最適化を図れ、不要なコストを抑えられます。

●システム担当者の負担を軽減する運用負荷軽減

ハードウェアやソフトウェアの管理、アップデートが不要となり、オンプレミス環境と比較してシステム担当者の負担は軽減できるでしょう。またAWSにあるマネージドサービスは、回線やハードウェア、OS初期設定、ミドルウェア監視などの機能も実装しています。

●高いセキュリティ性

三者機関によるセキュリティの国際規格に準拠したサービスを提供している点はAWSの最大の特徴のひとつ。さらに自動アップデートで常に最新のセキュリティパッチがあてられます。また、セキュリティ専門チームによるセキュリティインシデントの監視が365日間休まず行われています。

●サポートプランが充実

AWSにアカウント登録をした利用者は、AWSサポートの無料プランである「ベーシック」に自動的に加入できます。ベーシックプランの利用で注意したい点は、技術的な疑問点などが生じて解決策が不明な場合、サポートフォーラムや技術文書などを利用して、自ら調査をする必要があるため、知識や自信のない方はビジネスサポート以上の有料のサポートプランをおすすめします。有料のサポートサービスには「デベロッパー」「ビジネス」「エンタープライズ On-Ramp」「エンタープライズ」の4種類がありますが、ビジネスサポート以上の場合、問い合わせ手段はメール以外に、電話、チャットがあり、24時間365日利用が可能です。

必要な機能を必要な規模で導入できるAWS

コストや手間をかけずに短期間で自社のシステムを構築できるクラウドコンピューティングは、今後、成長していく企業にとって必要不可欠な技術であると言えるでしょう。なかでも、100以上あるサービスを必要な規模から始め、簡単にスペックアップできるAWSは、スモールスタートでクラウドコンピューティングの導入を考えている方にこそおすすめです。

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