人材不足解消!
情シスアウトソーシングの失敗しない外注術

業務効率の向上やコストの削減、専門分野の慢性的な人材不足などを背景に、近年各業界で広がりをみせるアウトソーシング。なかでも情シスは、急速に進んだ多様な勤務形態への対応や、DX化に伴う業務の増加によりアウトソーシングを必要とする声が高まっています。 そこで本記事では、情シスの現状と課題を踏まえたうえで、実際にアウトソーシングを導入する際のポイントを解説します。

企業における情シス業務の重要性と課題

企業における情シス業務の重要性と課題まずは企業における情シス業務の重要性と課題について解説します。

●重要性

情シスとは「情報システム部門」の略称で、企業が取り扱う情報やシステムに関わる重要な部門です。
企業規模にもよりますが、システムの開発・保守、IT機器の運用・管理、これらに伴うセキュリティ対策、ヘルプデスク業務など情シスが担う業務は多岐にわたり、これに加えて、ほかの部門や経営層との連携も求められます。つまり、ITを総括する部門として情シスが常に正しく機能することが、円滑な企業活動にとって必要不可欠なのです。さらに、近年進むDX化の動きを受け、情シスはさらに重要なポジションとして需要が高まっていくとされています。しかし、重要性が高いからこそ、その裏には深刻な課題が多いのも現状です。次で詳しく説明していきます。

●課題

情シス業務の課題としては、人材不足、多様なワークスタイルへの対応、「2025年の崖」といった3点が挙げられます。

・人材不足

「企業IT動向調査2023」(一般社団法人 日本情報システム・ユーザー協会)によると、IT人材の充足度について「不足」とする回答は、2021年度の74.6%から2022年度には76.6%へ増加しています。さらに業務別で見ると、特に不足しているのは「DX推進担当」で86.2%、次いで「データ分析担当」の78.4%という結果でした。IT人材のDI値は近年上昇傾向にあるものの、それに反して実際に充足している現場はいまだ3割弱というのが現状です。

・多様なワークスタイルへの対応

テレワークやリモート会議、商品・サービスを提供する手段の変化、ペーパーレス化など昨今の情勢がもたらした変化は非常に大きく、この変化に伴い情シスの業務も急増しました。この急速な変化により、インフラの整備、新しいツールの導入、システム障害の対応などいわゆるノンコア業務の割合が多くを占め、情シスのコア業務とされる、経営戦略やプロジェクトの推進などに充てる時間が減ってしまったことが問題視されています。

・間近に迫る「2025年の崖」

レガシーシステム(老朽化・ブラックボックス化した既存システム)の残存によるDX化の未達成、さらには、莫大な経済損失が危惧されている「2025年の崖」。すでにモダナイゼーションが完了している企業も、取引先などからの間接的な影響を受ける場合を考慮すると決して例外ではありません。
これに加え、国内で多くの企業が導入している総合基幹業務システム「SAP EPR」のサポートが終了することも見過ごせない問題です。サポートは2027年まで延長されたものの、タイムリミットが数年後に迫っていることには変わりありません。こういった問題からさらに業務が増える見込みの情シスですが、これ以上状態をひっ迫させないためにはどうすべきなのでしょうか。

情シス業務の課題をアウトソーシングで解決

情シス業務の課題をアウトソーシングで解決課題として前述した通り、情シスは慢性的に人材が不足している状態ですが、アウトソーシングという手段で希望が見えてきます。

●安定的に高水準の人材を確保できる

情シスの人材が不足している主な要因として、「労働力人口の減少」「専門知識を求められる」といった課題をクリアして貴重な人材を獲得できたとしても、結局ノンコア業務に割り当てることになってしまう、そんな企業にこそおすすめしたいのがアウトソーシングです。上記のほか、日々の業務量の多さから人材が定着しにくいという要因もありますが、アウトソーシングにより業務を分離することで既存情シスの負担を大幅に減らすことができます。

●コスト削減につながる

アウトソーシングを導入することにより、あらゆる面でコストの削減にもつながります。まず、人材を確保する際に発生するコストの削減です。アウトソーシングの導入により、求人掲載や面接などの採用プロセスで発生するコストはもちろん、採用後の人材育成に伴う人件費や給与の支払いも不要となります。IT人材の市場価値の上昇と共に給与額が高騰しているため、特に雇用コストは大幅に削減されるでしょう。そしてもう一つは、業務の効率化によるコストの削減です。多様なワークスタイルへの対応などで増えたノンコア業務をアウトソースすることで、業績に直結するコア業務に注力できます。

●プロフェッショナルによるサポート

「2025年の崖」も差し迫るなか、DXの推進をより円滑に進めるには、まずはDXについて正しく理解し、企業方針や経営戦略の明確化、レガシーシステムの刷新など、情シスの業務はより広くハイレベルなものとなっていきます。これらに対応できる人材の確保が急がれますが、前述した通りIT部門でもっとも不足しているのは、まさにその「DX推進担当」であるというのが現実です。
そこでアウトソーシングを活用することにより、人材確保はもちろん、内部では把握しきれていない課題の可視化や、より効果的なツールの提供など、プロフェッショナルのコンサルティングからDX推進への打開策を見出せる可能性も広がります。

情シス業務のアウトソーシング先を選ぶポイント

情シス業務のアウトソーシング先を選ぶポイント情シスのアウトソーシングを請け負う業者は多数ありますが、一体どんな企業に依頼をすれば良いのでしょうか。ここからは業者選びのポイントを解説します。

●システムに関する豊富な実績がある

比較検討しているサービスにあまり差がない場合は、構築や運営・保守など、システムに関する実績がどれくらいあるかを比較してみると良いでしょう。年数、導入数、導入規模など、やはり豊富な実績が信頼度を高めます。企業の大切なIT資産に関わるため、しっかりと重視したいポイントです。

●業界・業種を問わずサービスを提供できる

業界・業種により使用するシステム環境、課題も大きく異なります。同じ業界の導入例があるか、同じ課題の導入例があるかなどを確認し、状況に適したサービスを選びましょう。また、一つの業界だけではなく、多種多様な業界への導入実績があれば、業界によって異なるトラブルやリスクへの対応実績も豊富ということです。実績数だけではなく、実績内容からノウハウのレベルを測ることができます。

●サポート体制が充実している

365日24時間体制のサポートが整っているか、こちらも重視したいポイントです。特に、システム運用・代行のアウトソーシングを検討している場合は、インシデントの報告や障害の復旧が迅速に対応されているかしっかりと確認しておく必要があります。また、実際に運用を開始してから、サービス自体への疑問や要望が発生した際も、企業がすぐに問い合わせできるサポート体制が整っていることもポイントです。

●品質とコストのバランスが良い

導入効果を得るためには、各企業に適したサービスやツールの選定が必須です。品質の高さは、どういった企業への導入実績があるか、エンタープライズシステムの運用実績はあるか、設計構築に携わる技術者のレベルなどを確認すると良いでしょう。さらにサービスや価格帯にバリエーションがあると、無駄なコストを省き自社に適したサービスを導入することができます。

日々の業務効率向上、広がるDX推進にアウトソーシングという選択

企業全体の情報システムを担う部門として、多様なワークスタイル、DX推進などによりタスク量は今後さらに増していくばかりです。しかし、システムのクラウド化やオンプレミスとのハイブリット化、運営保守の代行など、アウトソーシンングによって負担軽減できる情シス業務は増えています。
今回解説した点を踏まえ、情シス業務を一部アウトソーシングすることにより、機能の改善を進めてみてはいかがでしょうか。

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