ServiceNowで広がるテレワークという選択肢
新卒でDTSに入社してから、開発者一筋のキャリアを歩む岡さん。長く基幹システムを担当した後、新しいことにチャレンジしたい、始めるなら今!と、社内公募でServiceNowの担当へ。ServiceNowを導入することで、どのような業務改善が出来るのか?どのくらい企業に貢献できるのか?まだまだ手探りの状態という彼女が、フレッシュな視点から捉えるServiceNowの魅力とは?
プロフィール
岡 文香
Fumika Oka
得意なこと |
ピアノ、書道 |
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座右の銘 |
三人寄れば文殊の知恵 |
2000年問題渦中の就職活動。注目集めるIT業界へ
Q. ピアノや書道が得意という、芸術家肌なイメージの岡さんですが、なぜ開発者になろうと思われたのでしょうか?
岡:小学生のころ、父親と一緒にプログラムを組んでゲームを作ったことがありました。父と父のお友達の趣味だったんです。とても単純な仕組みで、白黒画面の簡単なシューティングゲームのようなものだったのですが、とても楽しくて!その思い出がずっと残っていて、大学では情報処理を専攻することになりました。
Q. それは楽しい思い出ですね!お父様はあの時のゲームが今のキャリアのきっかけとご存じなのでしょうか?
岡:多分知らないでしょう(笑)。進路を決定する際に、文系・理系どちらに進んでも適正は同じくらいだったのですが、数学は好きでしたし、結局この道へ進むことになりました。
Q. 2000年の入社。就職氷河期ですね。DTSに入社されたきっかけは?
岡: ちょうど「2000年問題」の時期で、IT業界には注目が集まっていました。就職氷河期でしたが、IT業界だけは少し光が差していた。中でもDTSは独立系SIerなので、様々な分野の仕事が出来るはずだと考えました。そして、都心に出たかった!決め手は、面接官に「あなたと一緒に働いてみたい」と言われたことです。
Q. それはストレートな口説き文句ですね!結果それからずっとDTSで開発者として活躍されている。相性もぴったりな会社だったのですね。
岡:そうですね。DTSは事業部ごとに色があり、違う技術を持っているため、新しいことにチャレンジできます。気が付くと23年経っていたという感じです。
Q. 様々なお客様とプロジェクトを共にされたと思うのですが、思い出深かった出来事はありますか?
岡:企業のバックオフィスのシステムを担当してきましたが、プロジェクトの都度その会社の一員のように温かく迎えていただきました。ある商社の案件を担当していた時は、社員の皆さまがとてもオシャレだったので、洋服にも気を遣いましたね。これは男性開発者にはない悩みかもしれません(笑)。花火が良く見えるオフィスだったので、業務後に一緒に花火鑑賞をしたり。ある玩具会社では、エレベーターのアナウンスが声優さんの声だったりして、楽しかったですよ。毎回違う会社の雰囲気を楽しみながらお仕事ができました。
Q. 開発者としてお仕事を通じて一番嬉しかったことは何ですか?
岡: プロジェクト離任時にお客様から「離任は残念だけど、今までありがとう」と言われたこと。以前お世話になったお客様から、数年後にまた案件の打診があったこと。やはりお客様に仕事を認めていただけると嬉しいですね
ServiceNowは「使い方が複雑なおもちゃ」
Q. 最近ServiceNowの部署に異動されたとか?
岡:はい、社内公募で手を挙げて移りました。4月に移動して5か月目です。20年以上ずっと基幹システムを担当してきたので、今後のキャリアも考え、新しいことを学んでみたかった。中でもServiceNowは社も取り組みはじめたばかりで、非常に新しく魅力的でした。今は人事総務の分野を中心に取り組んでいます。
Q. ServiceNowを一言で言うと?
岡:「使い方が複雑なおもちゃ」です。複雑ではあるけれど、システムがおもちゃレベルにはなった。IT専門家でなくても、情シス担当者でも使いこなせるようになった、と言えば良いでしょうか?プログラムを書くというスキルが無くてもモノを作れる時代が来たなと感じます。
Q. 他のソリューションにはない、ServiceNowならではの凄いところは何でしょうか?
岡:他パッケージとの連携が容易に出来るところ。担当している人事総務部門でも、複数のシステムを使用されているお客様が多いのですが、それらは生かしつつ入り口をひとつにまとめて使いやすくできます。そして必要最低限のものは数時間で実現できるところ。OOTB(Out of the Box)という言葉を使いますが、本当に箱から出してすぐに使える、という感覚。この便利さは今までなかったものです。
Q. ServiceNowの登場で、5年後はどうなっていると思いますか?
岡:繰り返し業務や単純作業は人を介さずに実現し、考えたり創造したりする業務が人の主要な仕事となるでしょう。機械が人の仕事を取る、と考える方もいらっしゃるようですが、そういう訳ではなく、仕事の種類が変わると思います。
Q. もしご自身がお客様だとしたら、ServiceNowで何を実現したいですか?
岡: ServiceNow上でバックオフィス業務ができるようにすることで、働き方にテレワークという選択肢を増やしたいですね。テレワークだとセキュリティの問題が心配、という声も聞きますが、ServiceNowならその点も安心です。
仲間と達成感を喜べる人はこの仕事に向いている
Q. お休みの日はどのように過ごされていますか?
岡:実家の猫と遊びます。小さいころから常に実家には猫がいて、今は2匹飼っています。気分屋で遊んでくれないこともありますが(笑)。自宅でドラマや映画を観るのも好きです。
Q. おうちリラックス派ですか?
岡:そうですね。でも、以前は色々なところに旅行に行っていました。やっとまた気軽に旅行できるようになったので、石垣島への旅行を計画中です。
国内旅行が好きという岡さん。写真は箱根彫刻の森美術館にて。
ご実家に暮らす愛猫たち。小さな頃からずっと猫が身近にいました。
Q. 良いですね!ON/OFFバランス良く開発者としてのキャリアを楽しまれているように感じます。女性開発者として、これからこの道に進むべきかどうか迷っている女性に対して、何かアドバイスはありますか?
岡:華やかなことが好きな人、お客様の喜びを目の前で見たい、というようなタイプの人には正直お勧めしません。私たちは「縁の下の力持ち」ですから。しかし、達成感を仲間と分かち合える喜びは何ものにも代えがたい。そこに喜びを感じられる人には向いていると思います。
Q. 最後に、岡さんの10年後の夢を教えていただけますか?
岡:コンサルタントとして活躍していたいです。開発者というよりコンサルタントでありたい。今もそう心がけてお仕事をしていますし、10年後にはそれをもっと極めたいです。
穏やかでリラックスした雰囲気の岡さん。開発者としてのお仕事も、様々な環境を楽しみながらキャリアを積まれている印象を受けました。お父様とのゲーム作りから始まった開発者への道。ServiceNowという「おもちゃ」を手にしたこれからは、ますます変化を楽しみ、仲間と喜びを分かち合いつつ、世の中に革新をもたらしてくれることでしょう。